浄土真宗

浄土真宗の法名

【浄土真宗大谷派】

「正信偈」は、私たち真宗門徒にとって、はるか以前からお内仏の前でおつとめしてきたお聖教です。

私たちの宗祖である親鸞聖人は、本願念仏の教えが釈尊の時代から七高僧を経て、ご自分にまで正しく伝えられてきたことを、深い感銘をもって受けとめられました。「正信偈」は、親鸞聖人がその感銘を味わい深い詩(偈文)によって、後の世の私たちに伝え示してくださった「いのちの偈」なのです。

「正信偈の教え みんなの偈」は、その歴史と伝統を学び、そこに込められた親鸞聖人のおこころに触れていただくことを願いとして、「正信偈」の一句一句を丁寧に読み解いたものです。

私たち一人ひとりが「正信偈」の言葉にふれ、毎日のおつとめがさらに意義深いものとなることを願います。

<教義>弥陀の積善が廻向されて、それに乗って衆生が浄土に往生できるとする、絶対他力の教え。

念仏をもっぱらにして阿弥陀如来の本願を信じる事をつとめとする。

 

<ご本尊>阿弥陀如来<本山>東本願寺<宗祖>見真大師(親鸞1224)西暦1602

 

<経典>浄土三部経:無量寿経、観無量寿経、阿弥陀経

<法名形式>     

○○院  釋 △△ 居士(信士)

 

○○院  釋尼 △△ 大姉(信女)

└─┘  └┘ └┘ └───┘

院号  釋号  名号  位号

 

<基本法名>     

釋  △△

 

釋尼  △△

 

 

【浄土真宗本願寺派】

浄土真宗( じょうどしんしゅう)

宗祖(しゅうそ)(ご開山(かいさん))
親鸞聖人(しんらんしょうにん)
ご誕生(たんじょう)1173年5月21日(承安(じょうあん)3年4月1日)
ご往生(おうじょう)1263年1月16日(弘長(こうちょう)2年11月28日)

宗派(しゅうは)
浄土真宗本願寺派(じょうどしんしゅうほんがんじは)

本山(ほんざん)
龍谷山(りゅうこくざん)本願寺(ほんがんじ)(西本願寺(にしほんがんじ))

本尊(ほんぞん)
阿弥陀如来(あみだにょらい)(南無阿弥陀仏(なもあみだぶつ))

聖典(せいてん)
釈迦如来(しゃかにょらい)が説(と)かれた「浄土三部経(じょうどさんぶきょう)」
『仏説無量寿経(ぶっせつむりょうじゅきょう)』『仏説観無量寿経(ぶっせつかんむりょうじゅきょう)』『仏説阿弥陀経(ぶっせつあみだきょう)』
宗祖親鸞聖人(しゅうそしんらんしょうにん)が著述(ちょじゅつ)された主(おも)な聖教(しょうぎょう)
『正信念仏偈(しょうしんねんぶつげ)』(『教行信証(きょうぎょうしんしょう)』行巻末(ぎょうかんまつ)の偈文(げもん))
『浄土和讃(じょうどわさん)』『高僧和讃(こうそうわさん)』『正像末和讃(しょうぞうまつわさん)』
中興(ちゅうこう)の祖(そ)蓮如上人(れんにょしょうにん)のお手紙(てがみ)
『御文章(ごぶんしょう)』
教義(きょうぎ)
阿弥陀如来(あみだにょらい)の本願力(ほんがんりき) によって信心(しんじん)をめぐまれ、念仏(ねんぶつ)を申(もう)す人生(じんせい)を歩(あゆ)み、この世(よ)の縁(えん)が尽(つ)きるとき浄土(じょうど)に生(う)まれて仏(ぶつ)となり、迷(まよ)いの世(よ)に還(かえ)って人々(ひとびと)を教化(きょうけ)する。

生活(せいかつ)
親鸞聖人(しんらんしょうにん)の教(おし)えにみちびかれて、阿弥陀如来(あみだにょらい)のみ心(こころ)を聞(き)き、念仏(ねんぶつ)を称(とな)えつつ、つねにわが身(み)をふりかえり、慚愧(ざんぎ)と歓喜(かんぎ)のうちに、現世祈祷(げんぜきとう)などにたよることなく、御恩報謝(ごおんほうしゃ)の生活(せいかつ)を送(おく)る。

宗門(しゅうもん)
この宗門(しゅうもん)は、親鸞聖人(しんらんしょうにん)の教(おし)えを仰(あお)ぎ、念仏(ねんぶつ)を申(もう)す人々(ひとびと)の集(つど)う同朋教団(どうぼうきょうだん)であり、人々(ひとびと)に阿弥陀如来(あみだにょらい)の智慧(ちえ)と慈悲(じひ)を伝(つた)える教団(きょうだん)である。それによって、自他(じた)ともに心豊(こころゆた)かに生(い)きることのできる社会(しゃかい)の実現(じつげん)に貢献(こうけん)する。

<教義>阿弥陀如来の本願を信じ、ひたすら念仏をとなえることによって弥陀の廻向をうけて浄土往生すると教える。純粋他力の教え。

 

<ご本尊>阿弥陀如来<本山>西本願寺<宗祖>見真大師(親鸞1224)西暦1594

 

<経典>浄土三部経:無量寿経、観無量寿経、阿弥陀経

<法名形式>     

○○院 釋  △△ 居士(信士)

 

○○院 釋尼 △△ 大姉(信女)

     

└─┘ └┘ └┘ └───┘

院号 釋号 名号  位号

 

<基本法名>     

釋  △△

 

釋尼   △△

 

(現在の本山の姿勢) 

     

女性の方に「尼」を付けないようになっています。

 

釋号 名号

 

釈とは釈迦の略称で仏の種姓である。

よって仏門に入って出家したるもの、及び釈迦牟尼仏の教えに帰依してぶつでしとな事をあらわすもとのとして、法名の上に「しゃく」の字を冠するものです。

 

 

浄土真宗では、戒名とは言わず法名というのは、教えに戒律がないからである。

院号は本山から下付される。

 

有名人の法名

 

岡倉天心 釋天心

佐藤栄作 作願院釈和栄

古賀政男 大響院釈生楽

赤塚不二夫 不二院釋漫雄

新井白石 慈清院殿釈浄覚大居士

植木 等 宝楽院釋等照

岡田有希子 侑楽院釋尼佳朋

司馬遼太郎 遼望院釋浄定

筑紫哲也 無量院釋哲也

林屋三平 志道院釋誠泰

樋口一葉 智相院釋妙葉信女

松田優作 天心院釋優道

松本清張 清閑院釋文張

向田邦子 芳章院釋清邦大姉