曹洞宗について
<教え>
曹洞宗は、お釈迦さまより歴代の祖師(そし)方によって相続されてきた「正伝(しょうでん)の仏法(ぶっぽう)」を依りどころとする宗派です。それは坐禅の教えを依りどころにしており、坐禅の実践によって得る身と心のやすらぎが、そのまま「仏の姿」であると自覚することにあります。
そして坐禅の精神による行住坐臥(ぎょうじゅうざが)(「行」とは歩くこと、「住」とはとどまること、「坐」とは坐ること、「臥」とは寝ることで、生活すべてを指します。)の生活に安住し、お互いに安らかでおだやかな日々を送ることに、人間として生まれてきたこの世に価値を見いだしていこうというのです。
<教義>
私たちが人間として生を得るということは、仏さまと同じ心、「仏心(ぶっしん)」を与えられてこの世に生まれたと、道元禅師はおっしゃっておられます。「仏心」には、自分のいのちを大切にするだけでなく他の人びとや物のいのちも大切にする、他人への思いやりが息づいています。しかし、私たちはその尊さに気づかずに我がまま勝手の生活をして苦しみや悩みのもとをつくってしまいがちです。
お釈迦さま、道元禅師、瑩山禅師の「み教え」を信じ、その教えに導かれて、毎日の生活の中の行い一つひとつを大切にすることを心がけたならば、身と心が調えられ私たちのなかにある「仏の姿」が明らかとなります。
日々の生活を意識して行じ、互いに生きる喜びを見いだしていくことが、曹洞宗の目指す生き方といえましょう。(曹洞宗公式サイトより)
<ご本尊>釈迦牟尼仏
<本山>永平寺・総持寺
<宗祖>道元禅師 西暦1227
<経典>般若心経・観音経・修証義・法華経
戒名の意義と特色
在家人に対しては戒名、出家人に対しては法名または案名という
世俗生活を捨てて、仏道修行の道に入る。その標識として、本人の仏道修行を励まし、悟道の風光を教えるため、再誕生の意義を教えるため、授けるものである。
出家しなくとも、己の貪(むさぼり)瞋(いかり)痴(おろか)の三悪を懺悔し、仏法僧の三宝に帰依し、十戒を守る。この決心があればこれは仏教徒であり、寺院の外護者である。
十戒とは
1:命を大切にする
2:盗まない
3:夫婦の道を乱さず
4:嘘をつかない
5:迷いの酒とよこしまな思想に溺れず
6:他人の過ちを言いふらさず
7:己が自慢ひとの悪口を言わず
8:物も心も与うるをおしまず
9:はげしき怒りに己を失わず
10:仏の教えを疑わず
これを良く保つのが持戒である。この戒律をさずかって仏弟子となる
<戒名形式>
□□△△信士・信女
□□△△居士・大姉
〇〇院□□△△居士・大姉
└┘ └┘└┘└─┘
院号 道号 法号 位号
大本山僧堂
永平寺 – 福井県永平寺町
總持寺 – 神奈川県横浜市
専門僧堂
定光寺 – 北海道釧路市
中央寺 – 北海道札幌市
正法寺 – 岩手県奥州市
善寳寺 – 山形県鶴岡市
長谷寺(永平寺東京別院) – 東京都港区
西有寺 – 神奈川県横浜市
最乗寺 – 神奈川県南足柄市
大栄寺 – 新潟県新潟市
長国寺 – 長野県長野市
可睡斎 – 静岡県袋井市
妙厳寺(豊川稲荷) – 愛知県豊川市
日泰寺 – 愛知県名古屋市
總持寺祖院 – 石川県輪島市
大乗寺 – 石川県金沢市
宝慶寺 – 福井県大野市
御誕生寺 – 福井県越前市
発心寺 – 福井県小浜市
興聖寺 – 京都府宇治市
智源寺 – 京都府宮津市
洞松寺 – 岡山県矢掛町
瑞應寺 – 愛媛県新居浜市
明光寺 – 福岡県福岡市
安国寺 – 福岡県福岡市
晧台寺 – 長崎県長崎市
専門尼僧堂
愛知専門尼僧堂 – 愛知県名古屋市
富山専門尼僧堂 – 富山県富山市