葬式と檀家 無宗教葬のかしこい進め方

葬式と檀家 圭室文雄著

キリシタン弾圧と寺
檀家制度の成立と島原の乱
葬式寺の開創と本末制度
排仏論と寺院整理
檀家制度の確立と弊害
菩提寺離れをする檀家

寺と檀家の明日への課題

日本人全員が必ずどこかの寺に結びつき、葬祭を寺院に依頼する寺と檀家の関係が形成されるのは、1650年~1700年頃と考えられている。この様な推定が正しければ、、私たちの祖先が仏教的葬儀を行うようになったのは、せいぜい約300年~350年ぐらいからのことと考えて良いと思う。

幕府の命により急いで檀家の関係をお寺と結ばねばならず、人々は家から近いところにあるお寺と、信仰の有無に関係なく、寺壇関係を結ばないと自分の身分は保証できなくなったのである

信仰心による喜捨に支えられて、堂宇が維持され拡大されたというのは表向きの説明に過ぎない。

われわれ先祖たちは食い扶持をへらしてもその資金を寺へ運ばされたのである。そしてその資金を拒否すれば身分的差別・宗教的差別をうけたことはすでに指摘したところである。


よくわかる 無宗教葬のかしこい進め方

日本葬儀相談研究所 所長 杉浦 由美子著

僧侶がいない葬儀 10パターン

生の締めくくりとして、無宗教葬を希望する人が増えてきています。宗教的儀式としての葬儀に違和感を覚える人。
特定の宗教にこだわりたくない人
自分らしい葬儀で送ってほしい人、思いはそれぞれです。

無宗教葬を望む理由
*宗教的な理由
*金銭的な理由
東京都生活文化局の「葬儀に関わる費用調査」(平成14年)によると過去五年間に都内で葬儀を経験した場合の戒名料を含む寺院関係への支払いは643,000円にのぼります。
無宗教葬にすれば、これほどの費用をかけなくてもよいわけですが・・・

無宗教葬のメリットとデメリット
形式にとらわれない葬式が出来る

費用を安く抑えるなどお金のかけ方を工夫できる
親族の理解を得にくく説明に時間がかかる
菩提寺がある場合は納骨を許可されないことも

無宗教葬では成仏できないと考える人も要る。

尊明  先祖と同じ宗派でないと成仏できない?との質問がありました。

今から、300年から350年ほど前に、日本人は全員がお寺の檀家にならないといけなくなったようです。
それは、信仰があるからではなく、身分を保証するために強制的に近くのお寺の檀家になった。と説明されています。

「あなたの宗教は?」と聞かれたとき、「先祖は、○○宗だけど私は無宗教です」と答える方が多くおられます。
檀家制度というしくみが、いつしか「家の宗教」となってしましました。

もっとも、どの宗派であっても、元をたどれば同じです。
お釈迦様の教えが、時代や地域・文化によって様々に変化し、時にはその時代のニーズに応じて、わかれていきます。
宗派が違うと成仏しないなど、けっしてあり得ないと考えております。

もちろん、その宗派の教えを信仰されるのであれば、それはすばらしいことです。

しかし宗派にこだわらない方は、お寺にこだわらないと、後で多額の寄付を求められた・・・など  困った話もお聞きします。
(当院からは、一切の寄付を求めることはございません)

さて、書店でまた驚く本を見つけました。

「無宗教葬のかしこい進め方 僧侶がいない葬儀10パターン」

とうとう、こんな本まで出てしまいました。 もちろん、無宗教で執り行った過去の例はたくさんあろうかと存じます。
しかし、大々的に本が出版されるという事はそれだけ時代のニーズがあるのではないかと推測します。

第1に 自分らしい葬儀をしたい人・・・葬儀に個性があってもそれはそれで良いと思います。
第2に 宗教に魅力を感じない人・・・これは、我々僧侶に責任があります。

先日、喪家からこんなリクエストがありました。「静かに葬儀をしてもらえないでしょうか?」
一瞬 ? 意味がわからなかったんですが、話を聞くと、鐘や太鼓などでドンドンとした賑やかな葬儀が気に入らない。
静かに、故人を送ってやりたい。とのことです。

お坊さんが、かっこいいと思っていた鐘や太鼓など鳴り物も、一般の人にとっては嫌がられていた事を知り、愕然としました。
(当院は、どちらかというと貴族仏教的な作法ですので、鳴り物をたくさん鳴らすことはないんですよ、というと安心されていましたが・・・)

もちろん、葬儀はパフォーマンスではありません。
なぜ、そのような法要をしているのか?葬儀の意味や意義をもっと説いていかねば解決はしないのでしょう。

昨今は、通夜が終わって振り向くと、参列者が食事の場所に移動し、ほとんどおられない場合が目立つようになりました。
ということは、葬儀の場所で、僧侶が得意とする仏法を説けなくなってきています。
葬儀が僧侶の活躍の場ですらなくなってきている。

僧侶がいつの場面で、法を説き、仏教に魅力を感じてもらえるのか?これからの課題でしょう。

第3に お金をかけたくない人

当院には、49日間際になって相談に来られる方も少なくありません。
葬儀は、無宗教で行ったのですが、やっぱり「戒名」を授けてほしい。
葬儀は、無宗教で終えましたが、これから何をすればいいのか?お盆や彼岸・仏壇・位牌などどうすればいいのか?

お金をかけたくない人もいれば、お金をかけられない人も要る。

費用がなく、直葬したのですが、知り合いから聞いて、すがるおもいで見えた方もございます。

いつも思うことですが、出来ればもっと早く相談してほしかった。
費用の事より、供養が先です。可能な限り、全国どこへでも伺い、ご供養させていただきます。
一応のお布施の目安(通夜3万円 葬儀5万円)を表示しておりますが、無料でもかまいません。(無料はかえって困ると言うことから、何回でもいつからでもいくらずつの分割でも受け付けています)